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[ 2013-05 -01 00:10 ]

そういえば,御殿場は古くから食肉加工業が盛んで,御殿場のハム・ソーセージ・ベーコンなどはお中元・お歳暮などでもよく見かけ,わりかし有名ブランドになっていますね。
ちなみに「ごてんば手作りハムの里」というのは、御殿場の食肉加工業者の連合・組合みたいなもののようで、そういう名称の施設(テーマパーク等)があるわけではないのであしからず。
あと特に目に付いたのが、御殿場のご当地名物だという「みくりやそば」のパンフレット。
「みくりやそば」という蕎麦は、ここに来てはじめて目にしたのですが、意外に古くからある伝統的な家庭料理として食されていた蕎麦だそうです。
でも,お隣の長野県の「信州蕎麦」(特に戸隠が有名)に比べて他の地域ではあまり知られていませんね。
近年では、地元でも「みくりやそば」を知らないという人たちが増えてきたそうで、そこで御殿場市では「みくりやそば」を観光の目玉の一つとしてPRするための活動を展開するようになったそうです。
【関連情報】
■「御殿場みくりやそば」あなたのそばで振舞隊(御殿場市商工観光課)
せっかく御殿場まで来たんだし,ご当地名物そばでも食っていこうと思い立ち,プレミアムアウトレットを後にして,また無料シャトルバスのお世話になって御殿場駅まで引き返すことに。
パンフレットに掲載されている「みくりやそば」の認定振舞店というものの多くが御殿場駅周辺に集まっています。
蕎麦打ち体験のできる店や「みくりやそば」を中華にアレンジした店というのもあったのですが,ここは初めてなんで,やはりオーソドックスな「みくりやそば」を食べようと目星をつけた店はことごとく定休日(当日は木曜日で,木曜定休というところが多いんですね)。
「はるみ食堂」という店は「みくりやそばのスタンダードを目指す御殿場の老舗食堂」とあったので期待大だったんですが,ここも定休日で行けずじまい。「創業より変わらぬ特製のかえしを使った昔ながらのおそば」と紹介されていた「にく友」は定休日ではなかったのですが,14:00~17:30の準備時間に入ってしまったため,これまた行けずじまい。
うっかり木曜定休を見落としていて行ってみたら「そばかつ亭」という店も閉まっていたという塩梅。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
【そばかつ亭東田中店】

地元御殿場の製麺業者「勝又製麺」の直営店。今回候補に入れていた店の一つ。ここも残念ながら木曜定休。
しょうがないから手近なところでと探していたら,御殿場駅の富士山口に「名物御殿場みくりやそば」の幟が立っているスタンドそば屋が…。
「仕方がない,ここにするか」と入ってみくりやそばを注文。
【桃中軒・御殿場西口店】

ごく普通の駅にあるスタンドそば屋。創業明治24年っていうんで1世紀以上の歴史の古さをアピールしていますが,歴史があるからと言って美味いかどうかは別問題。
桃中軒という会社は,スタンドそば一筋1世紀というわけじゃなくて,なんか駅弁とか仕出し弁当とか宴会料理とかでわりと幅広く事業を展開中のようです。
どっちかというと弁当メインなんじゃないかなあ。スタンドそば屋は3駅6店舗しかないし…。

それで,注文して出てきたのがこれです。

ちなみにかき揚げはオプションです。
普通のかき揚げそばは390円なのに対して,みくりやそばは500円です(たけ~!)。
かき揚げをつけると640円というかなりお高めな価格設定となっています。
んで,食してみたところ,かなり甘めな味付け。
具は鶏肉(多分むね肉)にシイタケ,ニンジン,玉ねぎ等を煮込んだもので,あさつき(わけぎ)が散らしてあります。
たぶん,この具の組み合わせがスタンダードなみくりやそばなんでしょうね。
麺は蕎麦にしては太めでコシがあります。
不味くはないのですが,だからといって満足かというとさにあらず。
個人的には甘さ控えめで,出汁の味わいをもっと際立たせてほしかったなあと思った次第。
関東人だからなのか,蕎麦は甘い汁よりもしょっぱい汁のほうを好みます(しょっぱいといっても,かえしをドバドバ入れたような,どす黒い汁は好みませんが…)。
みくりやそばは,そばの太さや味わいも店により違うそうなので,近隣のそば屋を食べ歩くというのもいいかもしれませんね。
とはいえ,そんなにガンガン食えるほど胃袋丈夫じゃないですけど…(^_^ゞ
次来るときは,定休日に重ならないように注意しようということで,本日はここまでです。