人気ブログランキング |

まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa

<   2010年 04月 ( 29 )   > この月の画像一覧

蘇我氏滅亡?

歴史サイトを運営しているので,やはり歴史ネタをもうちょっとブログでも取り上げなければと思い,今回は教科書でおなじみの事件にまつわるお話を。

さて,皆さんは日本史で登場する最も長い名前の人物ってご存知ですか。
もちろん,官位をつけて呼ぶ場合は除いてですよ。

それは,蘇我倉山田石川麻呂(そが・くらやまだの・いしかわまろ)という人です。

覚えるの大変ですね(笑

で,この蘇我倉山田石川麻呂(長いんで,以下「石川麻呂」とします)は,名前からお分かりのように蘇我氏と同族の人であります。
この人はどういう人かというと,645年の乙巳(いっし)の変で中大兄皇子(後の天智天皇),中臣鎌子(後の藤原鎌足)らと共謀して,蘇我蝦夷・入鹿とその一族を滅ぼした人です。

さあ,ここで「おや?」と思われた方がいるのではないかと思います。中学校ぐらいまでしか日本史を習っていない人の中には,おそらくこの時に蘇我氏一族は滅ぼされているはずと思っている人が多いのではないでしょうか。ところがそうではないんですよ。しかも,蝦夷・入鹿殺害に蘇我氏の人間が関わっていたのです。

ここでおさえておいてほしいのは,乙巳の変で滅ぼされたのは蘇我氏本宗家であって,蘇我氏がすべて滅ぼされたわけではないということです。
まあ,最終的には中大兄皇子の策略によって彼らに協力をした蘇我氏の主だった生き残りも次々に滅ぼされてしまいましたが…。

この石川麻呂は,蘇我馬子の孫で蘇我入鹿とは従兄弟の間柄なのですが,蝦夷・入鹿親子の専横に嫌気がさして,中大兄皇子と鎌子のクーデターに協力するようになったらしいです。
なぜ「らしい」かというと,石川麻呂についての記録は乏しく,彼が同族を裏切ることになった経緯については詳しくはわかっていないからです。

石川麻呂は,実際に入鹿を手にかけたわけではなく,クーデター派が入鹿を殺害する手引きをしたのですが,バレればもちろんただでは済みませんから,冷や汗ものであったことはたしかです(その時の様子は,小学生向けの歴史読本などでも頻繁に紹介されているのでご存知の方も多いでしょう)。

クーデター後は,孝徳天皇のもとで左大臣という要職を得ることになりますが,彼の栄華は非常に短いものでした。結局,石川麻呂も蘇我一族に名を連ねる一人であったため,後の禍根を絶やすという意図から時の権力者(中大兄皇子)によって破滅へと追いやられることになったようです。

石川麻呂は,乙巳の変直後に討たれた古人大兄皇子(ふるひとのおおえのおうじ)や有馬皇子と同じく,謀反を企てたという嫌疑をかけられます。実際に謀反を企てていたかどうかは定かではなく,濡れ衣の可能性も否定はできません(どちらかというと,濡れ衣である可能性のほうが高い)。

新政権で実権を握る中大兄皇子と鎌子にとって,石川麻呂の存在は脅威であったらしく,早めに始末をしておいたほうがいいだろうということになったようです。
謀反を企てているという密告があったことを理由に,孝徳天皇の命を受けて石川麻呂の逮捕のために兵が派遣され,彼は窮地に陥ります。
石川麻呂の息子は一戦交える決意をしていたそうですが,彼はこれを主君に逆らうことがあってはならないと諌めて,山田寺にて自害をしたと伝えられています。

【山田寺跡―奈良県桜井市山田】


伝えられる石川麻呂の人柄を見るにつけ,彼はかなりの人格者であったことが伺われます。
かなり美化されているとは思いますが,自らの潔白を訴え,濡れ衣を着せられても反乱をおこさなかったということからも,その人柄を想像できると思います。
単に臆病だったのでは? という人もいるかもしれませんが,そういう無様な人はいくらなんでもここまでは美化されないだろうと思います。

ところで,蘇我氏は本当に滅びたのかという疑問ですが,少なくとも傍系は生き残っているはずですし,蘇我氏の血筋は絶えてはいません(持統天皇と元明天皇は石川麻呂の孫ですからね)。
石川麻呂の子孫は,石川姓を名乗っているそうですから,蘇我という姓はなくとも蘇我氏の系統は存続しているということです。

ということで,蘇我氏滅亡というのは歴史上の事実とは言いがたく,正確には蘇我氏本宗家滅亡というお話でした。
by mmwsp03f | 2010-04-30 02:35 | HP(歴史)
<事業仕分け>異議唱える共同声明 自然科学系の26学会
2010年4月28日 18時40分

タイトルからお分かりのように,学者・研究者たちが経済効率や短期的実績による評価を,科学研究の実情を無視していると政府・与党の事業仕分けを批判しています。

おっしゃることはわからないではないのですが,記事の内容を見て思ったことは,この方々は基本的なところで激しく勘違いをしているということ。

「科学技術全体の中・長期的展望を論ずることなく,…事業の仕分けを行うべきではない」というのは,たしかにおっしゃるとおりです。
ところが,日本化学会の岩澤康裕会長の談話に「政府は早く、きちんとした科学・技術政策の展望を示してほしい」といっているんですね。

まず展望を示すのは,学者や研究者の方なんですが,そこのところがお分かりになっていないご様子。

つまり,自分たちは「○○までの期間に△△の成果を出します」,「この研究には,□□の分野で◎◎の効果が期待でき,経済・社会に××の貢献ができます」というように,科学者・技術者の側からアピールをしなければいけないということです。

これまでは,国の予算から助成金や研究費がどんぶり勘定で支給されていたわけで,それを費用対効果や重要性等を検討しつつ,適正に配分するようにしていこうというのが事業仕分けの趣旨のはずです。

別に必要なものに予算を出さないといっているわけではなく,必要なのであれば納得のいく説明(プレゼンテーション)をして,予算を獲得すればよいだけの話です。

自分たちが「科学技術全体の中・長期的展望」を論じ,それをまとめて政府に提案し,それに基づいて政府が政策立案をするというのが筋だと思うんですけどね。
だいたい科学技術振興費を要求どおりばら撒くことは土台無理な訳ですから,必然的に優先順位をつけなければならないし,同じ研究や事業を複数の独立行政法人で行う無駄も見直さなければならない。

無駄ではないというのであれば,どこが無駄ではないのかを仕分け人にはっきりと示し,納得させる必要があるわけですが,それができていない。だから予算が削られる。

だいたい自動車の衝突実験を複数の独立行政法人(自動車事故対策機構と交通安全環境研究所)でやる必要性があるのか,はなはだ疑問ですね。
【関連記事】
[事業仕分け]5人が自動車アセスメントの存在価値を認めず

たしかに仕分け人の方々は素人目線で,本当にそれで良いのか?と思える判断をしていることが無きにしも非ずですが,その素人を納得させられるだけの説得力がないんですよね。事業仕分けを批判する皆さんは。

「きちんとした科学・技術政策の展望を示してほしい」ではなくて,自分たちが展望を示して相手を納得させること。その上で予算を勝ち取るという当たり前のことをしていただきたいものです。
by mmwsp03f | 2010-04-28 20:50 | 教育

本日の笑いの素

以前,livedoorのデーリー4コマについて投稿しましたが,今回もなかなか秀逸な作品が…。

*************************************
週刊デイリー4コマY-1グランプリ vol.161
挑戦作品
ピテカンハイスクール
作: SUGIP 挑戦者
*************************************

3コマ目を見た瞬間にふきだしました。(*^_^*)

いやあ,こういうの好きですよ。

この作者の方にはがんばっていただきたいものです。
いままで,あまりぱっとしない作品が多かったのですが,最近は笑いのつぼを押さえた作品をちょくちょく発表されています。

ところで,最近Y-1常連だったりばーさんの投稿を見かけなくなったのですが,現在新キャラを構想中のご様子ですので,復活を楽しみに待ちたいと思っています。

それまでは「りばーさいどすていしょん」のほうで,定期更新される4コマだけでガマンしなくては…。
by mmwsp03f | 2010-04-28 17:26 | 日々雑感
いよいよ刑事訴訟法改正案が可決成立し,閣議決定を経て即日施行となったそうです。

時効廃止:改正刑事訴訟法成立へ 未解決事件にも適用
毎日新聞:2010年4月27日 11時16分

以下,公訴時効廃止対象の構成要件。

■刑 法
・殺人
・強盗殺人・強盗致死
・強盗強姦(ごうかん)致死
・汽車転覆等致死
・往来危険による汽車転覆等致死
・水道毒物等混入致死

■そのほか特別法
・決闘による人の殺害
・航空機強取等致死
・航行中の航空機の墜落等致死
・組織的な殺人
・人質殺害
・船舶強取・運航支配等致死

記事によれば,「過去に発生した事件でも、時効が成立していなければ適用対象となり、法定上限が死刑である罪の場合、即日施行なら95年4月28日以降に発生した未解決事件は時効が廃止される」とのことで,373件の未解決事件は継続捜査の対象となるそうです。

問題となるのは,遡及処罰の禁止(憲法39条)の原則に反しないかという点ですが,法務省は問題なしの判断をしているそうです。ただ,学説上は問題ありの意見もあり,今後論議を呼びそうな話題ではあります。

【関連記事】
殺人罪などの時効廃止 改正刑事訴訟法成立、即日施行
産経新聞:2010.4.27 23:57

時効廃止法が施行 国会審議約4週間で改正法成立
朝日新聞:2010年4月27日18時24分
by mmwsp03f | 2010-04-28 03:38 | 司法・裁判
時効廃止法案、成立日施行目指し 法相が最終調整
共同通信:2010年4月27日 02時02分


本日,衆議院で与党・野党の賛成多数で殺人罪等の一部について時効を廃止する刑事訴訟法改正案が可決成立します。

これまで,時効によって実行犯が懲役を逃れることができたわけですが,世論に圧されて本国会で法案が提出され,可決成立する見込み。
しかも,即日施行で現在未解決で時効間近の事件についても適用されるとのこと。

これによって,時効廃止対象となる犯罪の実行犯は,一生警察に追われることになるわけですが,そうなると国外逃亡(ICPO非加盟国への逃亡)が増えるのでは?との懸念も出てきます。

あと,考えられることとして,時効がなくなることによって警察が期限を定めて捜査をしなくなってしまうのではないかという懸念。

つまり,犯人を捕まえる期限がなくなるわけですから,自然と事件解決まで時間がかかってしまうようになるのではないかということも考えられるわけです。

警察は,そんなことはないとおっしゃるでしょうが,人間とは不思議なもので,無期限とか先延ばしといった事態になると,切迫感がなくなるので自然と何事にも時間をかけるようになってしまいます。

時効を廃止するということは,果たしていいことなのかどうか,そういう点からも考えて見る必要はあると思います。
by mmwsp03f | 2010-04-27 14:07 | 司法・裁判

コーヒーの楽しみ方講座

私の地元では,都心でもないのにやたらとコーヒーショップが乱立しています。

スターバックス,タリーズ,エクセシオール,カフェ・ベローチェ,ベックスなどなど。あまり有名ではない店や,マクドナルド(2店),パン屋のイートインなども含めるとかなりな数になります。

これだけたくさんあるのにもかかわらず,どこもかしこも混むんですよ。これが…。

で,コーヒーショップが乱立しているということはさておいて,そのうちのいくつかのコーヒーショップ・チェーンで,一般向けのコーヒー講座のようなものを開催しているところがあります。

シアトル系のコーヒーショップとして人気を二分しているスターバックスとタリーズです。本格的なプロを育成するのではなく,ごく日常的にコーヒーを楽しむ,いわば趣味としてのコーヒータイムを充実させるための講座を開催しているわけです。

どちらも有料の講習ですが,値段はそれほど高くありませんので気軽に受講ができます。ちょっとした余暇を楽しむのによいかもしれません。

■スターバックスコーヒー:コーヒーセミナー
 
■タリーズコーヒー:コーヒースクール

スターバックスは,タリーズに比べて受講料が1,000円ほどお高めですが,その分講習のバリエーションが豊富ですね。
アロマラボ&カッピングというコーヒーの香りを極限?まで楽しむというものがあります。他にも,コーヒーと食べ物の良好な組み合わせはどれか,というものもあります。
単に,コーヒーの入れ方だけではなく,いろいろなコーヒーの楽しみ方を伝授してくれるみたいです。

タリーズのほうは,オーソドックスな内容ではありますが,お土産付きのようです。そのわりに2,000円というのは安いですね。

コーヒーって,ほんのちょっと豊かな気分にさせてくれる手軽なアイテムですよね。

実は今日,タリーズに行きまして,限定商品の試飲とかいってキリマンジャロ・キボ・ムリンガとかいうコーヒーを飲ませてもらいました。
キリマンジャロ特有のすっきりした酸味と少々強めの焙煎によってコクを出しているもので,なかなか良い商品なんですが,私の場合,豆はカルディ・コーヒーファームの比較的安い方を購入してしまったりします。
良いコーヒーなんですが,価格がお高めなのでそうそう手が出ません。
by mmwsp03f | 2010-04-26 18:51 | 日々雑感
小説家になって優雅な印税生活…,なんて夢を見た方もいらっしゃると思います。
でも,文学賞に応募するのもなかなか大変なものです。期限までに書き上げて,プロフィールをつけて,作品全編の要約を添付してと,何やらいろいろと手間のかかることをしなければならない。
そんなこんなで,文学賞への応募って敷居が高くなっていたりしますよね。

そういう面倒なことは置いといて,日々少しづつ書き上げた作品がいつの間にか本になってしまったとしたらどうします?

実は,そんなことを現実にしようというプロジェクトがインテルとマガジンハウスの共同企画で進行中です。
この企画は,3月から始まって9月に完結するサイクルで進行していくようですので,もしご興味があれば早めにエントリーをされたほうがよいでしょう(もう4月末ですし)。

詳しくは,以下のサイトをご覧あれ。

あなたを作家にするプロジェクト(Intel, sponsors of tomorrow)

インテルさんも面白い企画を考えましたね。本業とは関係ないのに…。

ちらっと,「作家たちの本を読む」というページを見てみたら,かなりの数エントリーされていて,暫定順位までページの頭に表示されています。

これまでに自分の作品を書き溜めて,あたためていた人はチャンス到来です。
応募作品の権利はすべて応募者本人に帰属するそうですので,出版にまで至らなくとも,その作品を手直しして再チャレンジということも可能なようです。

まあ,ものは試しです。単に作品のアイデアを具体化するためというのでもよいと思います。

ゴールデンウィーク中はどこにも出かけないという方であれば,一挙に投稿するのもありではないかと思いますよ。
by mmwsp03f | 2010-04-25 22:56 | 日々雑感

ケレンスキー女装説

私は,現在「歴史の隙間―とある事件の記録」という姉妹サイトで,「革命の危機―チェコスロヴァキア軍団事件と反革命戦争」というロシア革命に関する記事を連載しています。

今回(4月24日更新分),十月革命に関する内容をアップしたのですが,その際に載せようかどうか迷った逸話があります。
それは,ボリシェヴィキが武装蜂起をして臨時政府のある冬宮へ突入する前に,首相のケレンスキーが女装をしてひそかに脱出をしたというものです。

このケレンスキーが女装をして脱出したという逸話は,革命当時から伝わっているもので,ロシア革命の研究者の本でもたびたび登場してきたものでもあります。

私がこの逸話を初めて目にしたのは,「世界の歴史―14.第一次世界大戦後の世界」(中公文庫)という古い世界史概説書の中でした(原本は,昭和37年1月刊行)。

この本のP.145には「女装して逃亡したといわれるケレンスキーをのぞいて,臨時政府の全閣僚が逮捕された」と書かれてあります。

その記述を目にしていた私は,ちょっと面白い逸話なので載せようかと思ったのですが,「これって本当!?」と疑問がよぎりまして,ちょっとネットで調べてみようと思ってググッてみました。
そうしたら,ケレンスキーが女装して脱出したというのは信憑性が著しく低いデマである可能性が高いことを指摘したサイトを発見しました。

それが「藤井一行研究室」というサイトで,藤井一行氏はトロツキーの「裏切られた革命」(岩波文庫)の翻訳者です。
このサイトの「⑶ 十月革命時のケーレンスキーの首都脱出形態について」というページに,ケレンスキーが女装をしてアメリカ大使館の車で逃走したというのは根拠薄弱であることが詳細に論証されています。

この論考は,ロシア史研究家として著名な和田春樹氏の著作における記述への批判として記されているもので,この批判に対して和田春樹氏は,ご自身のホームページ内の「藤井一行氏の批判に答える」で「結果的に事実ではなかった女装説をその後一貫し書き続けてきたことは、反省すべき誤りであった」と認めていらっしゃいます。

和田氏は,女装説について「どの文献に依拠したのか、いまは定かでない」と述べられていますが,「ソ連の時代の多くの通俗的な文献や芸術的な文献にとりこまれた」内容だとおっしゃっているところから,このうちのいずれかから影響を受けたのだろうと思います。

結局は,兵士や労働者の間の「噂話」が,ケレンスキーを卑怯者として印象付けるためのプロパガンダとして利用されていたということなのでしょう。

ちなみに,ケレンスキーが看護婦姿で逃亡しようとしている様子を描写した絵画が,

ロシア革命 (「知の再発見」双書)

ニコラ ヴェルト / 創元社

ニコラ・ヴェルト(石井規衛監修)『ロシア革命』(創元社・知の再発見双書)のp.115に掲載されています。この本は,2004年発刊のわりと新しい本なのですが,ここでもケレンスキーが女装した絵画が掲載されているということは,著者または監修者は女装説を信じているってことなんですかね。

ネット上では,ケレンスキーは女装趣味があるとか,女装して逃走したというのは事実として受け止められているらしく,「ケレンスキー 女装」でググッてみると出るわ出るわで大変なもんです。
こういう面白そうなネタは,都市伝説同様に根拠もなく信じる人がいます。ましてや,その道の権威が言っていることは非常に影響力が強い(だからこそ,これほど信じる人が多い)。

権威ある人がそれなりのものを書く際は,充分気をつけなければいけないということの見本みたいなもんですね。

私は,藤井一行氏の指摘に従い,記事の中には女装説に関する記述は載せませんでした。
by mmwsp03f | 2010-04-25 09:26 | HP(歴史)
私は,日本ではあまり知られていないマイナーなクラシック音楽を紹介するサイトを運営しております(とはいえ,ここのところずーっと更新サボりまくりですが)。

M.M's Classical Music Garden」というサイトなのですが,そこに時々迷い込まれた(?)方から,こんな珍しい曲を演奏しますのでぜひ来てくださいというメールをいただくことがあります。

今回は,タイトルにあります「オーケストラ・ナデージダ」というアマオケの団員さんから,日本では演奏される機会がこれまで一度としてなかった曲(つまり日本初演ですね)を演奏しますというお知らせをいただきました。

その演奏会を告知しているサイトが,「↓」です。

オーケストラ・ナデージダ,演奏会(第4回)のご案内

それで曲目なんですが,なんと!!!! 北欧のクラシック音楽ファン垂涎の的とも言うべき曲が…。

【公演曲目】
・アッテルベリ:ピアノ協奏曲 変ロ短調 作品37
・スヴィリードフ:音楽イラストレイション「吹雪」より ワルツ
・レヴィチン:オーボエ協奏曲 作品50
・ベアセン:交響曲 第1番 ハ短調 作品3

北欧クラシック音楽の愛好家であれば,一度は聴いたことがあるアッテルベリが~~(興奮を抑えきれない)。
この人の作品はヨーロッパで大人気で,ステンハンマル・アルヴェーンと並ぶ人気者です(日本でも好きな人結構います)。
アッテルベリは北欧的な透明なイメージとは異なり,かなり濃厚なロマンティシズムと歌謡性が並存した作風が特色で,一度聴いたらはまる人ははまります。
ちなみに,今回の演目にあるピアノ協奏曲はCPOというレーベルからCDが発売されています。

Rhapsody for Piano and Orchestra, op. 1
Concerto for Piano and orchestra, op. 37
Ballad and Passacaglia, Op. 38

Love Derwinger (Piano)
Ari Rasilainen / Radio-Philharmonie Hannover des NDR


ラシライネンという指揮者は,アッテルベリの交響曲全集(全9曲)をCPOから出しています。
気になったら聴いてみてくださいよ。初っ端から全開で飛ばしてます(笑。普通のピアノ協奏曲とはぜんぜん違いますよ。なんといっても音の厚みが…。

スヴィリドフの「吹雪」もやるのですね。レヴィチンなんて私も知らん! だけど,こういう未知の作曲家の作品を聴くのは,ちょっとわくわくしますね。
それにしても,見事にメジャー路線を排除した潔さ。プロオケだったらこうはいかないだろうなあ。

レヴィチンもそうですが,まさかベアセンが演奏されるとは…。この作曲家の作品は,日本で演奏されることはなかろうと思っていたのですが,アマオケパワー侮りがたし。

ちなみに,どんな曲かは私のサイトで紹介していますので,とりあえずご覧あれ。

今日の一枚(第11回) ハーコン・ベアセン:交響曲第1番

ちなみに,CDはこれ。

Symphony No.1 in C minor Op.3
Serenade for Horn, Strings and Timpani
Nordic Folk Tunes for Strings Orchestra

Ole Schmidt / Rundfunk-Sinfonieorchester Saarbrücken
Xiao-Ming Han(horn)


このオーケストラ・ナデージダなのですが,ロシア・北欧のマイナーながらも魅力的な作品を積極的に紹介しようというコンセプトの元で,2008年に発足したという若いオケなんですね。
団員の中にはかなりすごい演奏家もいるようで,ロシア人のプロまで参加しているという本格派のようです。

しかし,過去の演奏会のプログラムを見てもすごい曲ばかりを取り上げています。第5回では,アッテルベリの交響曲第2番を取り上げるとのことで,これも楽しみです。

まずは,9月4日(土)の第4回公演を楽しみにしましょう。
ちなみに会場は,小田急線狛江駅(成城学園前駅より各駅停車で2駅目)前の狛江エコルマホールというところだそうです。

いいかげん,耳にたこができるほど聴きなれた作曲家の作品に食傷気味の方,ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
by mmwsp03f | 2010-04-23 22:29 | HP(クラシック)
本日は,驚いたことが1件。

帰り道に駅を降りたら,駅前の坂でワゴン車が横転していて,野次馬と警官,消防官がわらわらとひしめき合っていました。普通こんなところで横転するか? というようなところだったので,なおさらびっくり!

だってねえ,一方通行で車1台がぎりぎり通れる下り坂の道で,普通に運転していたら絶対に横転なんかしないところなんですから…。
乗っていた人はどうやら無事のようでした。

話は変わりますが,経済関係の記事にこんなのがありました。

ガソリン価格7週連続上昇、135・2円に
4月21日18時4分配信 読売新聞

>石油情報センターが21日発表した全国のレギュラーガソリン平均店頭価格(19日時点、1リットルあたり)は、前回調査の12日時点より2・0円高い135・2円だった。

とのこと。

あまり目立たない記事で,しかもニュースとしての扱いも小さいので恐らく見落としている人も覆いと思いますが,これはかなり深刻な話です。
アイスランドの火山の噴火で国際線の運行中止が相次ぐ中で,こんどは石油の価格高騰とは。
これでまた輸送コストが跳ね上がり,消費生活にしわ寄せがくることになってしまいます。
ただでさえ,野菜の不作で価格高騰が問題となっているのに,それに拍車をかけることになりそうです。

おととしの異常な石油高騰で,かなりの数のガソリンスタンドが閉店に追い込まれたのは記憶に新しいところ。
また,同じようなことが起こらなければよいのですが…。

さらに話は変わりますが,英会話のジオスが破産申告をしたそうで,NOVAに続く大手英会話学校の倒産劇と相成りました。

ジオス 「お金は戻るのか」 破産申請に受講生ら困惑
4月21日13時43分配信 毎日新聞

なんと,負債総額75億円だそうです。

毎度ながら思うのですが,こういう教育関係の企業の倒産は,その後の対応をまったく考えもせずにすることが非常に多い。

「22日までの臨時休校を知らせるとともに、レッスン再開予定については『追ってご連絡させていただきます』と記されていた」と記事は伝えていますが,要するに「どうなるかわからん」といっているのと同じなのですが,なまじ期待を持たせるような記載がされているところが問題だと思います。

別のニュース記事では「ただ、受講料の返還には応じない」と記載されていたので,「お金は戻らない」のでしょうね。
75億の負債を抱えているわけですから,返金しようにもできないということなのでしょう。

ジー・コミュニケーションという名古屋の企業に営業譲渡するということですが,これだけの規模の英会話学校を引き受けさせられるということは,相当な負担を強いられるということになるわけで,この会社の体力いかんでは連鎖倒産になりかねないのではと思ったりもします。

さらに,社会不安が拡大していくことが懸念される事態ですね。
by mmwsp03f | 2010-04-21 22:22 | 日々雑感