まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa
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説得力のない人事の言い訳

光学系メーカーとして名高いキヤノン(正式な表記は「キャノン」ではない)が、2012年度入社の新卒事務採用(夏期)説明会で、在籍校別の予約受付をインターネット上で行っていたことが、大きな話題になっています。

【キヤノンの新卒事務採用説明会のWeb予約画面(部分)】

【関連情報】
露骨な学歴差別なのか キヤノンの大学別新卒説明会(J-castニュース)

何が話題になっているかは、新卒事務採用説明会のWeb予約画面(部分)をご覧になればお分かりかと思いますが、あえて言えばキヤノンが露骨なまでに学歴差別を前面に打ち出しているかのような採用説明会を行おうとしていることが大きな話題になっているのです。

記事によると否定的な意見ばかりではなく、肯定的な意見もあるようです。
画面を見たネットユーザーからは、「学歴フィルター露骨すぎるwww」「学歴差別は当たり前だが、こういう露骨なことしたらイメージダウンひどいだろ」などの声が上がっている。「なんで千葉大や筑波大がないんだ」といった自分の大学名がない学生からの不満も出ている。

その一方で、大学別に選抜することは当たり前で、「自分が対象じゃないことが分かるし、こっちのほうが親切だ」「学歴差別を隠している企業に比べたら好感を持てる」といった意見もある。
だけど、「親切だ」「好感が持てる」って意見って、何かおかしくないですかね?

このような方法は親切でもなんでもなく、ただ単に人事がいくらかでも面倒を省いて楽をしたいからというのが本音のような気がしますし、学歴差別をすること自体が問題なのに、隠していないから良いというのはどう考えても奇妙な考え方であろうと思います。

でまあ、キヤノン側の弁明自体もおかしなことだらけです。

「これはあくまで『説明会』であり、『選考会』ではない」とか言っているそうですが、説明会が入社選抜の第1関門だというのはずいぶん昔から就職活動の常識となっているので誰もこんなこと信じませんし、キヤノン側も当初からそのつもりであったことは明白です。

なぜなら、単なる説明会で選考会ではないのであれば大学別に説明会などを開催する必要性は全くないからです。
大学別説明会をするということは、その大学の学生をターゲットにしているということを明確に示しています。

しかも、指定大学以外のフリー枠が少ないことから、その他の大学の就活生の予約を制限しようという意図が明明白白です(上掲の予約画面を見る限り2枠しかありません)。

「できるだけ多くの学生に参加していただきたい」のであれば、なぜこのような特定大学を優遇する説明会を開くのか?

「学歴なんてどうでもいいというのが社の方針」なのであれば、なぜ大学を指定して説明会を開くのか?

まったく説明になっていません!!

「ネットの反応は予想外」とのコメントも、本当にキヤノンの人事は世の中のことがわかっているのか?と言いたくなる杜撰な回答です。

こんなコメントをしている企業の人事が、就活生と面接して「あなたの言うことには説得力がない」とか言ったりしているのかと思うと滑稽です。
まずもって言動不一致なことは、いわゆる社会人としては非常に問題ですし、会社の顔となるべき人事として「誤解を招く」ような表現・行動を取らないように気をつけるべきなのは当然の常識です。

そのような常識を兼ね備えていない人事が、就活生に常識を語るのはさらに滑稽であるといわざるを得ません。

以前から私が主張している「最も教育が必要なのは人事担当者である」という命題が、この事件によって裏付けられたかのような印象を抱いています。
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by mmwsp03f | 2011-07-24 01:14 | 社会問題一般