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まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa
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保険への不信感の増大

今朝の朝ズバ!で,3年前の2007年5月の通常国会における質疑で,生命保険協会の会長に対する参考人質疑の時間短縮を,自民党議員に働きかけていたということが取り上げられていました。

【関連情報】
生保不払い問題 参考人質疑が大幅短縮(東京新聞:2010年7月19日 07時07分)
自民党が保険金不払いの生保・損保から多額の献金(2007年5月23日当時の国会質問)(共産党・佐々木憲昭衆議院議員のサイト)

国会への工作を行っていたとされる主要生保4社(日本生命,第一生命,明治安田生命,住友生命)は,自民党に限らずそのほかの与野党議員(主に財務金融委の委員)への接待攻勢などのロビー活動を展開していたそうです。

主要生保4社が時間短縮を求めていたのは,生命保険金不払い問題に関する参考人質疑。
本当は出席自体を阻止したかったのでしょうが,それが出来なかったため,なんとか時間短縮によって実態の追求を避けようとしていたようです。

このような働きかけ自体問題ではあるのですが,今回特に注目されているのは,自民党への働きかけの際に見返りとして献金額の増額を行っていたということ。

東京新聞の記事によれば,「大手四社を中心に自民党の政治資金団体『国民政治協会』への献金も増額。〇五年の七社計四千七十一万円から〇八年は八社計五千八百四十四万円と一・五倍になった」とされています。

この献金増額分には,不払い保険金のプール分が当てられているのではないかという疑惑もあり,生保に対する不信感を増長させる事態となっています。
いずれにせよ生保が保有する資金は,加入者の保険金が圧倒的多数であり,このような資金を自分たちの不公正な取扱への追求を避けるために献金に使うということは許されないことです。

現第一生命会長の森田富治郎氏が「質問時間の短縮を議員にお願いしたと聞いている」と暴露しているわけですが,日本生命,明治安田生命,住友生命はこれを否定しているそうです。
これを認めれば,契約者激減という事態を招くので否定をしているのでしょうが,これは相変わらず加入者のことを考えず,自分たちの利益確保に走っていることを印象付ける非常にまずい対応です。

漢字生保(社名が漢字の生命保険会社のこと)は,以前から加入者に不利な契約をさせているということで,色々なところで批判を受けています。

例えば,「更新」と称する保険料増額。
ある一定の年齢に達すると,契約条件を維持するために契約をし直すというもの。
はっきり言って,こんなものはまったく必要ない契約変更です。
年齢が高くなれば,疾病にかかるリスクが増すからというのが保険料増額の理由だったりするのですが,実はこれ,前契約を解消して新契約を結ぶことなんですね。

保険会社にとって有利な契約内容に契約しなおすってことなんですよ。
だから,下手をすると同条件どころか,高い保険料支払って前契約よりも不利な条件で契約させられることもあるそうです。

さらに問題なのは,必要もない特約を付帯することで,高額な保険料を取ろうとする行為。
勧誘の際に,契約する側の生活の実情など考慮せずにいろいろな特約をつけて加入させようとすることがあります。
これは,必要あるなしに関係なく,保険会社と保険外交員が高い契約実績を確保するために余計な特約をつけるものです。

あと,保険金不払い問題と密接な関連があることとしては,約款を盾にして保険料を支払わないということ。
事前告知の不徹底や保険外交員の勘違い,保険商品の複雑化といったことも問題の根底にあるのですが,保険会社側が約款に記載のある条件に該当する事例を見落としていたとか,イイカゲンな解釈によって支払いを拒否したなどのトラブルもあるようです。

【関連情報】
保険金不払い問題の概要と課題(金融庁財政金融課職員の研究レポート)

ライフプランナーに相談してみると,無駄な特約ばかりがついていて,本当に必要な契約だけの保険に変えたら,いままでの7割~5割程度になるということもあるようです。
収入に比べて,あまりにも高い保険商品に加入しているという場合は,いちどライフプランナーに相談されると良いと思います(所得額を無視して高額の保険商品を勧めてくる保険外交員は,はっきり言って自分の実績しか考えていないので要注意)。


このような実情をかんがみるに,保険会社に対する不信感は増すばかりです。
しかし,保険はいざというときのために必要なものです。

このような事実は,「保険」商品への不信感を抱かせる材料となってしまいがちですが,「保険」そのものがわるいのではなく,それを運用する側・勧誘する側に問題があるのです。

すべての保険会社・保険外交員が問題ある行為をしているわけではありません。
保険は勧められるものをそのまま契約してしまうということがありますが,自分が必要なものをしっかり相手に伝えて,適切な保険に加入するように気をつけてください。
自分の希望をしっかりと受け止めて相談に乗ってくれる,契約後もしっかりサポートしてくれる,そんな保険会社・保険外交員を選ぶ目を養うことが必要です。

保険契約もある意味自己責任です。
by mmwsp03f | 2010-07-19 09:37 | 社会問題一般