AKB48商法
2010年 06月 12日
■物議を醸す「AKB48商法」 「えげつない」のか「うまい」のか,エンタメ総合 - エキサイトニュース
「AKB48商法」と呼ばれるビジネス手法があるそうな。
今回,この記事を見てはじめて知った次第。
握手会やイベントに参加するために,直接参加費用を支払うのではなく,関連グッズを購入して参加する権利を獲得するという手法だそうな。
記事によると,AKB48のメンバーに会って握手したり,ツーショット写真を撮る権利を得るために,がちゃがちゃで当たりくじを引かなければならないというものがあったそうです。
ファン心理をうまいこと利用して金儲けに繋げる手法には,かなり批判も多いそうですが,なかなかうまいビジネス手法だと評価する声もあるそうです。
で,この手法に賛同している人に中森明夫というアイドル評論家がいるそうなのですが,その考え方については少々考えさせられるところがあります。
良い意味ではなく,まあどちらかというと悪い意味で。
>好きなアイドルにお金をつぎ込む、というのはこれまでもあったし起こりえる現象。
これは,至極もっともな指摘。しかし・・・。
>アイドル冬の時代には広告代理店やテレビのプロデューサーがピックアップしてアイドルに仕立てていたが、『AKB48』はファンがお金を使ってスターを選んでいる。
ここのところから現実と中森氏の認識がズレてくる。
アイドルが作り出される仕組みは,以前と変わらず「広告代理店やテレビのプロデューサーがピックアップしてアイドルに仕立てて」いることには変わりがない。
この間行われた「選挙」と称するイベントは,AKB48をプロデュースする側が仕組んだものであって,ファンが自発的に運営・実行したものではありません。
そのこと一つをとっても,「アイドルを仕立てて」いることが明白なのですが・・・。
>私としてはこちらの方が健康的な感じがします
根本的にアイドルを売り込む仕組み自体を理解出来ていないような発言です。
ファンが関連グッズがほしくて買うという消費行動は,なんら問題ないと思いますが,「AKB48商法」の場合は,ほしくもないものを購入させることによって,特定のファンに対してプライオリティを付与しています。
しかも,それを獲得するために通常では考えられない出費を強いることになっている。
これを「健康的」といえるのかははなはだ疑問です。
イベントに参加するのに参加費用を払うというのであれば納得いくでしょうが,イベントに参加するのにほしくもない商品(これはそのまま廃棄物になり,環境破壊に一役買うことになるでしょう)を買わなければならないとなれば納得できないのは当たり前です。
落語家の桂南光さんの「宗教とか、いろんな商売とか、そうしたものをひっくるめたやり方。ごっつひどい」という感想が多くの支持を受けているのは当然のことです。
私は,「AKB48商法」というビジネス手法は真似てはいけない手法であると思います。
何にも増して,ファンを大切にしないどころかAKB48のメンバーの評価をも失墜させる危険性が高いリスキーなビジネス手法です。
事業として展開するのであれば,とうぜん「商品」の価値・評価を失墜させることがあってはなりません。
利益優先の姿勢が,アイドルをつぶすことにならなければ良いのですが。
「AKB48商法」と呼ばれるビジネス手法があるそうな。
今回,この記事を見てはじめて知った次第。
握手会やイベントに参加するために,直接参加費用を支払うのではなく,関連グッズを購入して参加する権利を獲得するという手法だそうな。
記事によると,AKB48のメンバーに会って握手したり,ツーショット写真を撮る権利を得るために,がちゃがちゃで当たりくじを引かなければならないというものがあったそうです。
ファン心理をうまいこと利用して金儲けに繋げる手法には,かなり批判も多いそうですが,なかなかうまいビジネス手法だと評価する声もあるそうです。
で,この手法に賛同している人に中森明夫というアイドル評論家がいるそうなのですが,その考え方については少々考えさせられるところがあります。
良い意味ではなく,まあどちらかというと悪い意味で。
>好きなアイドルにお金をつぎ込む、というのはこれまでもあったし起こりえる現象。
これは,至極もっともな指摘。しかし・・・。
>アイドル冬の時代には広告代理店やテレビのプロデューサーがピックアップしてアイドルに仕立てていたが、『AKB48』はファンがお金を使ってスターを選んでいる。
ここのところから現実と中森氏の認識がズレてくる。
アイドルが作り出される仕組みは,以前と変わらず「広告代理店やテレビのプロデューサーがピックアップしてアイドルに仕立てて」いることには変わりがない。
この間行われた「選挙」と称するイベントは,AKB48をプロデュースする側が仕組んだものであって,ファンが自発的に運営・実行したものではありません。
そのこと一つをとっても,「アイドルを仕立てて」いることが明白なのですが・・・。
>私としてはこちらの方が健康的な感じがします
根本的にアイドルを売り込む仕組み自体を理解出来ていないような発言です。
ファンが関連グッズがほしくて買うという消費行動は,なんら問題ないと思いますが,「AKB48商法」の場合は,ほしくもないものを購入させることによって,特定のファンに対してプライオリティを付与しています。
しかも,それを獲得するために通常では考えられない出費を強いることになっている。
これを「健康的」といえるのかははなはだ疑問です。
イベントに参加するのに参加費用を払うというのであれば納得いくでしょうが,イベントに参加するのにほしくもない商品(これはそのまま廃棄物になり,環境破壊に一役買うことになるでしょう)を買わなければならないとなれば納得できないのは当たり前です。
落語家の桂南光さんの「宗教とか、いろんな商売とか、そうしたものをひっくるめたやり方。ごっつひどい」という感想が多くの支持を受けているのは当然のことです。
私は,「AKB48商法」というビジネス手法は真似てはいけない手法であると思います。
何にも増して,ファンを大切にしないどころかAKB48のメンバーの評価をも失墜させる危険性が高いリスキーなビジネス手法です。
事業として展開するのであれば,とうぜん「商品」の価値・評価を失墜させることがあってはなりません。
利益優先の姿勢が,アイドルをつぶすことにならなければ良いのですが。
by mmwsp03f
| 2010-06-12 10:12
| 社会問題一般