生きることへの強い意志
2010年 05月 12日
以前,刑事訴訟法改正による時効廃止を話題として取り上げました。
だからというわけではないのですが,つい最近たまたま読んだ漫画に「時効」をテーマにした作品がありましたので,ここで紹介したいと思います。
■「生存」(福本伸行・かわぐちかいじ作)全3巻
家族に先立たれ余命半年を宣告された男のもとに,警察から14年前に失踪した娘が白骨死体で発見されたことを知らせる電話がかかってきます。
宣告された余命と殺人事件の時効がほぼ同じという状況で,限られた時間の中で男による執念の犯人探しが始まります。
犯人探しの過程は,途中幾度も挫折しそうにはなるのですが,案外簡単に障害を克服して犯人にたどり着くことができます。
これ以上は,読んでからのお楽しみということでネタバレしないよう控えておきますが,この作品は普通の推理ものとは一線を画したヒューマン・ドラマです。
犯人探しそのものよりも,犯人探しを通して死んだ娘とのかかわりを父が取り戻していくところに重点が置かれています。
少々話の展開にご都合主義的なところがみられますが,そのようなことを差し引いても読みごたえがあり,話に惹きつけられる良い漫画だと思います。
娘を殺した犯人を探し出すことに残りの人生をかける男の心情の変化も見所です。
「生きる」ことの意味と人とのかかわりを考えさせてくれる,そんな作品ですので,少しでも興味があれば是非読んでみてください。
だからというわけではないのですが,つい最近たまたま読んだ漫画に「時効」をテーマにした作品がありましたので,ここで紹介したいと思います。
■「生存」(福本伸行・かわぐちかいじ作)全3巻
家族に先立たれ余命半年を宣告された男のもとに,警察から14年前に失踪した娘が白骨死体で発見されたことを知らせる電話がかかってきます。
宣告された余命と殺人事件の時効がほぼ同じという状況で,限られた時間の中で男による執念の犯人探しが始まります。
犯人探しの過程は,途中幾度も挫折しそうにはなるのですが,案外簡単に障害を克服して犯人にたどり着くことができます。
これ以上は,読んでからのお楽しみということでネタバレしないよう控えておきますが,この作品は普通の推理ものとは一線を画したヒューマン・ドラマです。
犯人探しそのものよりも,犯人探しを通して死んだ娘とのかかわりを父が取り戻していくところに重点が置かれています。
少々話の展開にご都合主義的なところがみられますが,そのようなことを差し引いても読みごたえがあり,話に惹きつけられる良い漫画だと思います。
娘を殺した犯人を探し出すことに残りの人生をかける男の心情の変化も見所です。
「生きる」ことの意味と人とのかかわりを考えさせてくれる,そんな作品ですので,少しでも興味があれば是非読んでみてください。
by mmwsp03f
| 2010-05-12 21:53
| 日々雑感