まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa
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この度も、マイナーなクラシック音楽の普及に尽力されているオーケストラ・ナデージダのシーズンがやってまいりました。

ということで、今回も定期演奏会に行ってまいりました。

今回の会場は、これまでの小田急線狛江駅前の「狛江エコルマホール」からJR渋谷駅から5~8分ぐらいのところにある「渋谷区文化総合センター大和田」の4階にある「さくらホール」というところに移りました。

渋谷駅から国道246号線を越えたところにある日本経済大学渋谷キャンパスの南の向い側にあります。
場所は下の地図のとおり。

演奏会で取り上げるのはマイナーな作品ですが、場所は狛江というマイナーどころから渋谷という超メジャーどころに鞍替えです。

さて、今回の曲目ですが、オーケストラ・ナデージダの公式サイトにあります通り、オール・ロシアン・プログラムで、みーんな日本ではなじみのない作曲家ばかり。

実のところ、マイナー名曲好きな私も聴いたことのない作品が2曲あります。

この度の公演でもっとも楽しみにしていたのがグリエールのハープ協奏曲で、親しみやすい旋律とハープの柔和な美しい音色が十二分に生かされた名曲です。

ソリストの津野田 圭さんはおしなべてよい演奏で、ソロの部分では聴き惚れてしまいました。

2曲目がボリス・チャイコフスキー(かの有名なピョートル・イリイチ・チャイコフスキーとはまったく無関係の人)のクラリネット協奏曲。

この曲は第1楽章がゆったりとした叙情的な曲で、第2楽章は30%ショスタコーヴィチ、第3楽章は70%ショスタコーヴィチっていう按配な感じ。
オケの編成がちょっと変わっていて3管編成、といっても管楽器はソロのクラリネットを除いてトランペットだけが3本。

ソリストのジョン・ヒクソンさんは、なかなか大きくて体格のいい人で、その身体から予想したとおりのパワフルな音色を響かせておりました。

さて、トリのミャスコフスキー交響曲第5番ですが、これがちょっと曲者で、テンポ取りを間違えると崩壊してしまいそうな危うさがあったりします。
曲自体は叙情的で、2楽章だか3楽章はなんとなくリムスキー・コルサコフをイメージさせるようなロシア民謡をベースにしたかのようなフレーズが登場してきたりして、あーロシアの曲だなあと実感できると思います。

この定演で取り上げられた曲はすべてCDが発売されていますので、おうちで聴くこともできます。
ミャスコフスキーなどは全27曲の交響曲を収録したアルバムも発売されていたりします。

■ミャスコフスキー交響曲全集(エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立交響楽団、CD16枚組)

Integrale Symphonies (Spkg)

Warner Classics


最後にアンコールでは、チャイコフスキーという名前を見て、有名なほうの曲と思ってこられた方がいると思うので・・・と指揮者の渡辺新さんの口上(客席から笑いが・・・)があった後、「悲愴」の第3楽章が演奏されました。

これがなかなかの爆演で、これで終わりだーという開放感からか、団員の皆さん思いっきり演奏されていたようです。

次回の定演では、有名なほうのチャイコフスキーのマイナーな曲(ピアノ協奏曲第3番)が用意されているという念の入れよう。
なかなか、楽しませてくれるオケですよね(笑。
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by mmwsp03f | 2012-02-27 00:25 | HP(クラシック)
団員の方からメールで案内をいただいたので、再びオーケストラ・ナデージダの演奏会に行ってまいりました。
今回の演目は以下のとおり。

■第5回演奏会
*アルヴォ・ペルト:ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
*セルゲイ・ボルトキエヴィチ:ピアノ協奏曲第1番変ロ長調Op.16
*クルト・アッテルベリ:交響曲第2番ヘ長調Op.6

【関連情報】
オーケストラ・ナデージダ/Concert Information

一般のクラシック・ファンには縁遠いプログラムですが、その割には今回も結構お客さん入ってましたね。

今回の作曲家の中では、おそらくアルヴォ・ペルトの知名度が一番高いと思いますが、だけど彼の作品を演目の初っ端にもってきたのは失敗だったんじゃないかなあ。

だいたい公演の第1曲目は、その後の演奏に対する聴衆の期待度をアップさせる盛り上げ役みたいなもの。
だから、わりとわかりやすいものや派手な演出の作品が好んで演奏されたりします。

ところが追悼の音楽で、ずどーんと沈みがちなうえ、ペルトの音楽は決してわかりやすいとはいえない部類に入るもんだから、コンサートの盛り上げ役にはなれないんですよね。

演奏後のお客さんの反応は、イマ3ぐらいなもんでした。

続くボルトキエヴィッチのピアノ協奏曲ですが、まあ確かに派手なんだけど、曲のつくりはお世辞にも良いとは言えない作品。

ピアノ・パートは聴き所があり、独奏者の石岡千弘さんのピアノもすばらしかったので、それなりに楽しめたのですが、いかんせんオケのパートがあまりよろしくない。

誤解のないように申し上げておきますが、オケが悪いといっているのではなくボルトキエヴィッチの作品自体に問題アリ!ということです。

バックを担当するオケ・パートが添え物的な扱いの作品というのは、ショパンに代表されるピアニスト作曲家にありがちな傾向ですが、ボルトキエヴィッチの場合は添え物的な割には派手な演出を盛り込んでいるので、かなり違和感のある素っ頓狂なオーケストレーションになっているんですよね。

特におかしかったのが第3楽章。
民謡風の旋律がメインテーマになっているのですが、途中で全く異質なフレーズが全体を支配し、突如としてメインテーマが復活したりと一貫性のない展開でなんとなく支離滅裂な印象…。

しかも、1~2楽章のフレーズとは明らかに違う能天気なフレーズに違和感炸裂!
オケの皆さんは、この曲にはかなり苦労させられたんじゃないかなあと思ったり…。

それでも所々で、「なかなかイイんじゃない? これ」というフレーズも聴けたし、石岡さんのピアノがすばらしかったので、そこそこ楽しめました。

さて、この日のトリとなったアッテルベリの交響曲第2番。
私、今日の演奏を聴くまで、この曲がこれほどの難曲だとは思ってもみませんでした。

まずテンポどりがうまくできないとカオス状態は必定という難度の高さ。
最初のホルンによるソロが余韻を残さずに音を切り気味吹いていたせいか、テンポが幾分前のめりになっていたようです。

そこで第1楽章は少々不安定な状態でしたが、崩壊することもなく終了。
この楽章は雄大で鷹揚な感じで、少しゆったりと音をためて演奏したほうがうまくいくように思います。
音を余韻を残さずに切り気味に演奏すると、どうしてもテンポが若干アップしてしまい、テンポ取りが難しくなりフレーズのつながりも悪くなってしまうので、下手するとガタガタになるという危険に直面してしまいます。

往年のスウェーデンの名指揮者スティグ・ヴィステリベリがスウェーデン放送交響楽団と録音した演奏を聴くと、テンポ取りとフレーズの継ぎ目をしっかりと意識することが、この曲を演奏する上で重要だということがわかります。

Atterberg: Symphony no 2, Suite no 3 / Stig Westerberg, etc
Swedish Radio Symphony Orchestra , Westerberg, Stig
(TOWER RECORD Online)



Adagioで始まる第2楽章からは、テンポがゆっくり目になったためか持ち直して、幾分余裕が出てきたようです。

そして第2楽章のコーダ。
ここで、オーケストラに突如火がつきます。

続く第3楽章でオーケストラ・ナデージダの本領発揮といった感がありました。
ある瞬間から化けるところがアマ・オケの面白いところです。
第2楽章のコーダから第3楽章にかけて、私は目頭が熱くなりましたよ。本当に…。

前回のピアノ協奏曲の時のこともあり、ひょっとしてこのオケはアッテルベリ苦手なんじゃないかと思ったりしたのですが、その思いを払拭する演奏だったと思います。

本来終楽章として想定されていたため非常に壮大な終わり方をする第2楽章に続く第3楽章は、さらに輪をかけてスケールの大きい、さらには取って付けた感満載の音楽となっています(笑。

この第3楽章をノリノリ(死語)で演奏し終えた団員の皆さんの表情は硬かった(特にヴィオラトップのナタリヤさん)のですが、あれだけのエネルギッシュな作品を演奏し終えたのに、それほど疲れた表情をしていませんでしたね。

そして、前回ではなかったアンコールが演奏されました。

シベリウスの音詩「春の歌」

この曲がなかなか良かった。
今回の演奏会の中では、一番わかりやすく叙情性に富んだ名品。
演奏も良かったですよ。もうちょっとゆっくり目でも良かったと思いますが。

どうせなら、この曲をプログラムの初っ端に持ってきたらよかったのに…。
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by mmwsp03f | 2011-02-26 22:25 | HP(クラシック)
少し前に,YouTubeで偶然,東京フィルハーモニー交響楽団のPR番組が公開されているのを知りました。
その名は,東京フィルハーモニー交響楽団 on TV

この「東京フィルハーモニー交響楽団 on TV」というチャンネルの中で,注目のコンテンツが「ドクトル中川のアナリーゼ」という,クラシックの楽曲を解説したビデオ。
付けヒゲに付け眉毛,付けモミアゲ,学帽(総長帽というそうな)に白衣という,なんかいかにもというカッコウの小太りのおじさんが,ピアノを駆使していろいろな楽曲の聴きどころを紹介しています。

これがなかなか面白い。
ただ聞き流すという聴き方では面白くない。
音によって表現されるリズム・旋律の意味を知れば音楽はもっと面白くなる,というコンセプトでこのようなコンテンツを提供しているようです。

私の最近お気に入りのグラズノフの楽曲解説がありましたので,ここにアップしてみました。

■ドクトル中川のアナリーゼ ~グラズノフ交響曲第6番(前編)~


■ドクトル中川のアナリーゼ ~グラズノフ交響曲第6番(後編)~


これらのコンテンツは,東フィルの宣伝活動の一環として公開されているものですが,ただ有名な楽曲ばかりを取り上げるのではなく,マイナーな曲もとりあげてクラシックの楽しみ方を提案しているところが良いですね。

交響曲,管弦楽曲,オペラ,宗教曲と幅広く解説されていますので,聴いたことある楽曲をよく知るためにも,のぞいてみても良いのではないでしょうか。

このコンテンツは良い取り組みだと思いますので,大々的にメディアで紹介されるといいですね。

【関連情報】
東京フィルハーモニー交響楽団 on TV(YouTube)
東京フィルハーモニー交響楽団公式サイト
東京フィルハーモニー交響楽団オフィシャル・ブログ(アメーバ・ブログ)
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by mmwsp03f | 2010-07-29 09:17 | HP(クラシック)

Russian Romantics

最近,聴くものがロシアものに傾いてしまっています。
どうも私の場合,突如としてスラヴ系の音楽を聴きたくなったりします。

最近のお気に入りは,これ。


アレクサンドル・コンスタンティノヴィッチ・グラズノフ
交響曲第1番~第8番
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮
ソヴィエト連邦ラジオ・テレビ大交響楽団(モスクワ放送交響楽団)


半年ぐらい前だったか,タワーレコードで4枚組2500円ぐらいで購入したのですが,なんと今は2058円で売っている!!

タワーレコード・オンライン Glazunov: Symphonies No.1-No.8

グラズノフは,かのロシアを代表する作曲家ショスタコーヴィチの師匠にあたる人です。

彼は,弱冠17歳で交響曲第1番を完成させた早熟な天才少年でした。
とても17歳の少年が作曲したとは思えないほどの完成度の高さで,初演の際,楽曲が終了したときに現れた作曲者の姿を見て,聴衆が驚いたと伝えられています。
恐らく,長い年月をかけて練りに練られて完成された作品だと誰もが想像したのでしょう。

かのフランツ・リストもグラズノフの作品にほれ込んで,彼の働きかけによって1884年にドイツ初演を果たすことになります。
これ以後,西ヨーロッパ各地やアメリカでグラズノフの作品が頻繁に演奏されるようになったとのことです。

グラズノフの師匠で,交響組曲「シェエラザード」の作曲家として知られるリムスキー=コルサコフは,彼の抜群の記憶力と音楽的な素養に驚嘆したそうですが,作風は至って保守的。

グラズノフは,生涯に完成されたもので8曲,未完成のものを含めると9曲の交響曲を作曲しています。
そのいずれもが,ロシア的な土臭さと西欧音楽の洗練されたロマンティシズムが融合したようなダイナミックかつ優美な旋律を聴かせてくれます。

最初に聴いておくと良いのは,交響曲第1番と交響曲第8番。
グラズノフの音楽性を知る上で,格好の作品です。

このほかにも,交響曲第3番の2楽章などは,ファンタジーものの音楽として使われていそうな,かわいらしいフレーズが登場してきます。
ほんとにこんなごつい顔の人が作曲したの? と疑ってしまうような作品です。

それから,交響曲第7番の2楽章もお勧めですね。冒頭は悲劇的ですがその後に胸を打つ非常に美しいフレーズが良い。

弟子のショスタコーヴィチにとって敬愛すべき師匠であるグラズノフは,不遇の晩年を送ったようで,『ショスタコーヴィチの証言』というインタヴュー本にも出てきますが,かなりの飲んだくれになってしまったようで,体を壊して亡命先のパリで亡くなってしまいます。

ショスタコーヴィチの証言 (中公文庫)

ソロモン ヴォルコフ / 中央公論新社


グラズノフの交響曲は,いまでこそ数種類の録音が出ていますが,昔は手に入るのがネーメ・ヤルヴィ/バイエルン放送交響楽団他のものしかなかったんですよね。

フェドセーエフ盤もだいぶ古い録音ではありますが,良い演奏です。
たぶんこの指揮者のCDの中で,ベスト5に入る名演だと思います。
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by mmwsp03f | 2010-05-22 21:36 | HP(クラシック)

バラキレフのイスラメイ

私はロシア物のクラシックも好きで、最近では特にバラキレフをよく聴いています。

バラキレフというと、ロシア5人組と呼ばれている作曲家グループの一人として知られていて、第一次大戦前のロシア楽壇のご意見番として多くの作曲家にアドヴァイスをしていた人物でもあります。

しかし、彼の作品はあまりよく知られておらず、日本ではムソルグスキーやリムスキー=コルサコフの添え物的な不当な扱いをされていることが多いようです。なぜか、日本ではムソルグスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフは知られていても、バラキレフとキュイは知られていないんですよね。

マイナーなクラシック音楽の普及を目指している私としては、ぜひともバラキレフの作品も皆さんに聴いていただきたいっと、思うわけです。

そこで今回注目したのが、バラキレフの作品の中でも有名な「イスラメイ」という曲です。原曲はピアノ独奏曲で、オーケストラ用にも編曲されています(編曲はセルゲイ・リャプノフというバラキレフよりもさらにマイナーなロシアの作曲家)。

Oriental Fantasy(東洋風幻想曲)というサブタイトルがついていますが、これはバラキレフがカフカス(コーカサス)地方を旅行した際に、トルコ系またはタタール系のイスラム教徒の間で演奏されていた民俗音楽を素材として作曲されたのだそうです。Islameyというのは「イスラム風舞曲」の意味らしいですね。

で、この「イスラメイ」ですが、超絶技巧を駆使する難曲でありながらバラード的な叙情性を併せ持ったいい曲なんですよ。ピアノを弾かれている方の中でも、ひょっとしたら楽譜ぐらい見たことがある人がいらっしゃるかもしれません。

原曲のピアノ演奏は、ボリス・ベレゾフスキーのものがお勧めです。

Boris Berezovsky

Teldec



ためしに聴いてみたいという場合は、YouTubeに2005年のメキシコ公演の演奏が動画でアップされていますので、そちらを聴かれるといいかもしれません。

Berezovsky plays Islamey (YouTube)

ベレゾフスキーの演奏は7分30秒ぐらいでかなり速い方なのですが、それを上回る速さで弾いているピアニストがいるんですよ。そのピアニストとは、ヴァレンティーナ・リシッツィアという人です(7分9秒)。

リシッツィアというピアニストは、ウクライナ出身でアメリカを拠点に活躍しているそうです。天才ピアニストの誉れ高い人とのことですが日本ではほとんど知られていません(かく言う私も、最近知りました)。
( ̄▽ ̄;;A

なぜあまり知られていないか・・・。どうやらソロアルバムのCDがまだ2枚しかリリースされていないようで、それが原因なのかなとも思ったりします。
かわりといっては何ですが、動画がYouTubeのご本人が公開されているチャンネルにアップされています(YouTubeで知名度アップを図るつもりなのか??)。

Valentina Lisitsaさんのチャンネル

イスラメイの演奏を聴く場合は、↓こちらをクリック

Islamey Balakirev(YouTube:Played by Valentina Lisitsa)

画質は悪いのですが、すごい弾き手であることはよくわかると思います。あの難曲をこともなげに弾ききっているんですよね。すんごいなあ~。

ちなみに私は、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団による編曲版のCDを持っていまして、こちらも速い速い。スヴェトラーノフがノリノリで演奏しているライブ録音で、これを聴いたら、他の指揮者の演奏は生ぬるいというか、惹きつけられないんですよねえ。

いまのところ、これを凌ぐ演奏を聴いたことはありません。まったくもって我が家の家宝でございます。
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by mmwsp03f | 2010-04-13 00:10 | HP(クラシック)