私はロシア物のクラシックも好きで、最近では特にバラキレフをよく聴いています。
バラキレフというと、ロシア5人組と呼ばれている作曲家グループの一人として知られていて、第一次大戦前のロシア楽壇のご意見番として多くの作曲家にアドヴァイスをしていた人物でもあります。
しかし、彼の作品はあまりよく知られておらず、日本ではムソルグスキーやリムスキー=コルサコフの添え物的な不当な扱いをされていることが多いようです。なぜか、日本ではムソルグスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフは知られていても、バラキレフとキュイは知られていないんですよね。
マイナーなクラシック音楽の普及を目指している私としては、ぜひともバラキレフの作品も皆さんに聴いていただきたいっと、思うわけです。
そこで今回注目したのが、バラキレフの作品の中でも有名な「イスラメイ」という曲です。原曲はピアノ独奏曲で、オーケストラ用にも編曲されています(編曲はセルゲイ・リャプノフというバラキレフよりもさらにマイナーなロシアの作曲家)。
Oriental Fantasy(東洋風幻想曲)というサブタイトルがついていますが、これはバラキレフがカフカス(コーカサス)地方を旅行した際に、トルコ系またはタタール系のイスラム教徒の間で演奏されていた民俗音楽を素材として作曲されたのだそうです。Islameyというのは「イスラム風舞曲」の意味らしいですね。
で、この「イスラメイ」ですが、超絶技巧を駆使する難曲でありながらバラード的な叙情性を併せ持ったいい曲なんですよ。ピアノを弾かれている方の中でも、ひょっとしたら楽譜ぐらい見たことがある人がいらっしゃるかもしれません。
原曲のピアノ演奏は、ボリス・ベレゾフスキーのものがお勧めです。
ためしに聴いてみたいという場合は、YouTubeに2005年のメキシコ公演の演奏が動画でアップされていますので、そちらを聴かれるといいかもしれません。
■Berezovsky plays Islamey (YouTube)
ベレゾフスキーの演奏は7分30秒ぐらいでかなり速い方なのですが、それを上回る速さで弾いているピアニストがいるんですよ。そのピアニストとは、ヴァレンティーナ・リシッツィアという人です(7分9秒)。
リシッツィアというピアニストは、ウクライナ出身でアメリカを拠点に活躍しているそうです。天才ピアニストの誉れ高い人とのことですが日本ではほとんど知られていません(かく言う私も、最近知りました)。
( ̄▽ ̄;;A
なぜあまり知られていないか・・・。どうやらソロアルバムのCDがまだ2枚しかリリースされていないようで、それが原因なのかなとも思ったりします。
かわりといっては何ですが、動画がYouTubeのご本人が公開されているチャンネルにアップされています(YouTubeで知名度アップを図るつもりなのか??)。
■Valentina Lisitsaさんのチャンネル
イスラメイの演奏を聴く場合は、↓こちらをクリック
■Islamey Balakirev(YouTube:Played by Valentina Lisitsa)
画質は悪いのですが、すごい弾き手であることはよくわかると思います。あの難曲をこともなげに弾ききっているんですよね。すんごいなあ~。
ちなみに私は、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団による編曲版のCDを持っていまして、こちらも速い速い。スヴェトラーノフがノリノリで演奏しているライブ録音で、これを聴いたら、他の指揮者の演奏は生ぬるいというか、惹きつけられないんですよねえ。
いまのところ、これを凌ぐ演奏を聴いたことはありません。まったくもって我が家の家宝でございます。
バラキレフというと、ロシア5人組と呼ばれている作曲家グループの一人として知られていて、第一次大戦前のロシア楽壇のご意見番として多くの作曲家にアドヴァイスをしていた人物でもあります。
しかし、彼の作品はあまりよく知られておらず、日本ではムソルグスキーやリムスキー=コルサコフの添え物的な不当な扱いをされていることが多いようです。なぜか、日本ではムソルグスキー、ボロディン、リムスキー=コルサコフは知られていても、バラキレフとキュイは知られていないんですよね。
マイナーなクラシック音楽の普及を目指している私としては、ぜひともバラキレフの作品も皆さんに聴いていただきたいっと、思うわけです。
そこで今回注目したのが、バラキレフの作品の中でも有名な「イスラメイ」という曲です。原曲はピアノ独奏曲で、オーケストラ用にも編曲されています(編曲はセルゲイ・リャプノフというバラキレフよりもさらにマイナーなロシアの作曲家)。
Oriental Fantasy(東洋風幻想曲)というサブタイトルがついていますが、これはバラキレフがカフカス(コーカサス)地方を旅行した際に、トルコ系またはタタール系のイスラム教徒の間で演奏されていた民俗音楽を素材として作曲されたのだそうです。Islameyというのは「イスラム風舞曲」の意味らしいですね。
で、この「イスラメイ」ですが、超絶技巧を駆使する難曲でありながらバラード的な叙情性を併せ持ったいい曲なんですよ。ピアノを弾かれている方の中でも、ひょっとしたら楽譜ぐらい見たことがある人がいらっしゃるかもしれません。
原曲のピアノ演奏は、ボリス・ベレゾフスキーのものがお勧めです。
ためしに聴いてみたいという場合は、YouTubeに2005年のメキシコ公演の演奏が動画でアップされていますので、そちらを聴かれるといいかもしれません。
■Berezovsky plays Islamey (YouTube)
ベレゾフスキーの演奏は7分30秒ぐらいでかなり速い方なのですが、それを上回る速さで弾いているピアニストがいるんですよ。そのピアニストとは、ヴァレンティーナ・リシッツィアという人です(7分9秒)。
リシッツィアというピアニストは、ウクライナ出身でアメリカを拠点に活躍しているそうです。天才ピアニストの誉れ高い人とのことですが日本ではほとんど知られていません(かく言う私も、最近知りました)。
( ̄▽ ̄;;A
なぜあまり知られていないか・・・。どうやらソロアルバムのCDがまだ2枚しかリリースされていないようで、それが原因なのかなとも思ったりします。
かわりといっては何ですが、動画がYouTubeのご本人が公開されているチャンネルにアップされています(YouTubeで知名度アップを図るつもりなのか??)。
■Valentina Lisitsaさんのチャンネル
イスラメイの演奏を聴く場合は、↓こちらをクリック
■Islamey Balakirev(YouTube:Played by Valentina Lisitsa)
画質は悪いのですが、すごい弾き手であることはよくわかると思います。あの難曲をこともなげに弾ききっているんですよね。すんごいなあ~。
ちなみに私は、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団による編曲版のCDを持っていまして、こちらも速い速い。スヴェトラーノフがノリノリで演奏しているライブ録音で、これを聴いたら、他の指揮者の演奏は生ぬるいというか、惹きつけられないんですよねえ。
いまのところ、これを凌ぐ演奏を聴いたことはありません。まったくもって我が家の家宝でございます。
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by mmwsp03f
| 2010-04-13 00:10
| HP(クラシック)