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<  2012年 02月   >

  • ロシアン・マイナー・クラシック音楽の祭典
    [ 2012-02-27 00:25 ]
  • 物議をかもす採用基準
    [ 2012-02-05 09:45 ]

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ロシアン・マイナー・クラシック音楽の祭典

この度も、マイナーなクラシック音楽の普及に尽力されているオーケストラ・ナデージダのシーズンがやってまいりました。

ということで、今回も定期演奏会に行ってまいりました。

今回の会場は、これまでの小田急線狛江駅前の「狛江エコルマホール」からJR渋谷駅から5~8分ぐらいのところにある「渋谷区文化総合センター大和田」の4階にある「さくらホール」というところに移りました。

渋谷駅から国道246号線を越えたところにある日本経済大学渋谷キャンパスの南の向い側にあります。
場所は下の地図のとおり。

演奏会で取り上げるのはマイナーな作品ですが、場所は狛江というマイナーどころから渋谷という超メジャーどころに鞍替えです。

さて、今回の曲目ですが、オーケストラ・ナデージダの公式サイトにあります通り、オール・ロシアン・プログラムで、みーんな日本ではなじみのない作曲家ばかり。

実のところ、マイナー名曲好きな私も聴いたことのない作品が2曲あります。

この度の公演でもっとも楽しみにしていたのがグリエールのハープ協奏曲で、親しみやすい旋律とハープの柔和な美しい音色が十二分に生かされた名曲です。

ソリストの津野田 圭さんはおしなべてよい演奏で、ソロの部分では聴き惚れてしまいました。

2曲目がボリス・チャイコフスキー(かの有名なピョートル・イリイチ・チャイコフスキーとはまったく無関係の人)のクラリネット協奏曲。

この曲は第1楽章がゆったりとした叙情的な曲で、第2楽章は30%ショスタコーヴィチ、第3楽章は70%ショスタコーヴィチっていう按配な感じ。
オケの編成がちょっと変わっていて3管編成、といっても管楽器はソロのクラリネットを除いてトランペットだけが3本。

ソリストのジョン・ヒクソンさんは、なかなか大きくて体格のいい人で、その身体から予想したとおりのパワフルな音色を響かせておりました。

さて、トリのミャスコフスキー交響曲第5番ですが、これがちょっと曲者で、テンポ取りを間違えると崩壊してしまいそうな危うさがあったりします。
曲自体は叙情的で、2楽章だか3楽章はなんとなくリムスキー・コルサコフをイメージさせるようなロシア民謡をベースにしたかのようなフレーズが登場してきたりして、あーロシアの曲だなあと実感できると思います。

この定演で取り上げられた曲はすべてCDが発売されていますので、おうちで聴くこともできます。
ミャスコフスキーなどは全27曲の交響曲を収録したアルバムも発売されていたりします。

■ミャスコフスキー交響曲全集(エフゲニー・スヴェトラーノフ/ソヴィエト国立交響楽団、CD16枚組)

Integrale Symphonies (Spkg)

Warner Classics


最後にアンコールでは、チャイコフスキーという名前を見て、有名なほうの曲と思ってこられた方がいると思うので・・・と指揮者の渡辺新さんの口上(客席から笑いが・・・)があった後、「悲愴」の第3楽章が演奏されました。

これがなかなかの爆演で、これで終わりだーという開放感からか、団員の皆さん思いっきり演奏されていたようです。

次回の定演では、有名なほうのチャイコフスキーのマイナーな曲(ピアノ協奏曲第3番)が用意されているという念の入れよう。
なかなか、楽しませてくれるオケですよね(笑。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by mmwsp03f | 2012-02-27 00:25 | HP(クラシック) | Trackback | Comments(0)

物議をかもす採用基準

去る2月2日に、老舗出版社の岩波書店がWeb上の「社員募集要項」で、2013年の社員募集における応募条件を「岩波書店著者の紹介状あるいは岩波書店社員の紹介があること」と公表したことが物議を呼んでいます。

この社員募集は、要項の中に「2013年度定期採用(経験者含む)」とあるように、既卒者を含むものとなっています。

【関連情報】
岩波書店-2013年度 社員募集要項(岩波書店著者・社員紹介)
岩波書店:就職応募条件に「社員紹介必要」(毎日.jp)
岩波書店、採用で「著者か社員の紹介必要」(YOMIURI Online)
岩波書店の「縁故採用」宣言 そんなに悪いことなのか(J-Castニュース)
大手出版・岩波書店、2013年度の社員応募条件に著者からの紹介状など挙げる(FNNフジニュースネットワーク、動画あり)

最近、あまりにも応募者が多いので「足きり基準」を懸命に考えて、それを公表した途端、世間からバッシングを受ける企業があとを絶ちません。

以前、キヤノンが在学校別の説明会受付をしていたことが問題となりましたが、今回はさらに一歩進んで「応募条件」に「縁故」を条件としていることで、厚生労働省が事実関係を調査すると重い腰を挙げる事態になっています。

読売新聞の記事では「事実上の縁故採用とも取られかねない告知方法」とありますが、「取られかねない」のではなく、明確に「縁故」を最低条件とする採用を明言しているのです。

FNNのテレビニュースで、岩波の採用担当者は「あくまでも応募の際の条件であり、筆記試験、面接試験を行って採用を決めています。入社に強い希望をお持ちの方には、門戸は開かれていると考えています」と主張しているようですが、「入社に強い希望をお持ちの方」でも、紹介がなければ入社試験を受けることすら出来ません。

このことをもって機会均等の原則に反するので問題だとする主張が出てきているわけですが、あらゆる企業が社員募集において採用条件を付けている時点で「機会均等」とはいえないので、その点は批判として的を得ているとはいえません。

では、何が問題かというと応募条件・採用条件の内容です。

先のFNNの取材に対して岩波書店の人事担当者は「採用予定人数が極めて少ないため、エントリー数との大きな隔たりを少しでも少なくするためです」と言っていますが、これは言葉を変えて言うと「採用予定人数に合わせて応募者を減らす」ということで、その真意は「そんなにたくさん応募されても人事が大変なだけだから、応募者が減るようにこのような条件を付けた」ということです。

つまり、人事の採用選考の負担軽減が大前提で、会社にとってどのような人財を欲しているのかは2の次になっているのです。

毎日新聞の記事には、「毎年採用は若干名なのに対し、応募は1000人に及ぶこともある。現在は、結果的に落とすための試験になっており、できるだけそれを避けるため」とありますが、落とすためだけの試験になっているのを避けるための方法としては非常に安易といわざるを得ません。

採用条件を付けること、それ自体は当然のことであって批判されるべきものではありません。批判されるべきなのは、その安易さなのです。

それに、これまでにも同様の基準で採用選考を行ってきて、いまこの時期に応募要項に明示してきたということは、応募者の足きり基準を明確化して人事の負担軽減を意図してのことと考えることが出来ます。

人事がもっとも労力を費やすべき、将来会社を担う重要な戦力を選定する方法を簡略化して楽をしようと考えているところが大問題だと私は思います。

それに、紹介をしてもらったということで著者に対して引け目を感じ、強く言うことが出来なくなったり、社内における派閥形成に利用されたりと著者と社員・社員間の関係における弊害も当然考えられるわけで、その点をまったく考慮していないというところがまた問題だったりします。

採用選考は、どのような人財が必要かを前提に採用基準・方法を考えるべきであり、人事はそのための労力を惜しむべきではありません。

それとも、岩波書店は「コネ」がある、またはコネをつくることに長けている人を会社にとってもっとも有能な人財の最低条件だと考えているのでしょうか?


インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコン by mmwsp03f | 2012-02-05 09:45 | 社会問題一般 | Trackback | Comments(0)