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まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa
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激甚災害とその対応

未曾有の大災害をもたらした地震が起こったとき、私は免震構造の高層ビルの10階にいたこともあり、ゆらゆらと船酔いになるかというくらいのゆれを経験しました。

わりと振動には敏感なビルだったらしく、余震がずいぶん長いこと続いていたこともダイレクトに感じ取れました。

今回の大地震は、私が言うまでもなく東北地方の太平洋沿岸地域に壊滅的打撃を与えた大災害となりました。
地震による振動よりも、その後の津波による被害が深刻な状況をもたらしました。

関東地方では、幕張などの沿岸地域で液状化現象が見られ、コスモ石油の千葉の製油所が大爆発を起こして炎上するなどの損害をこうむっています。

青森から千葉にいたる太平洋沿岸地域の状況については,マスメディア等によって惨禍が逐一報道されているので,ここで改めて述べる必要はないと思います。

当ブログでは,自分で実際に目にした事実に基づいて震災における対応について考えてみたいと思います。

【ツィッターでの対応】
現在,ツィッターを通じて震災に関する情報のやり取りが活発になっています。

中には,被災者を励まそう,災害復興・被災者救援に対する賛辞を送りたいという書き込みも多数見受けられます。
そこで水を差すようで申し訳ないのですが,こういったことはなるべく控えたほうがよいと思います。

なぜならば,計画停電・緊急時対応について提供されている情報が,多数の応援・賛辞のツィートによって下に送られ,埋もれてしまう可能性があるからです。
たしかに,応援ツィートによって励まされる人もいるのですが,それを何回となくツィートすることで,本来必要な情報の閲覧が阻害されることになってしまうのは,皆さんの本意ではないと思います。

良かれと思って裏目に出てしまうこともあるのだということに留意していただければと思います。

それから,政府等の公式発表にもあるようにチェーンメールやデマの流布には十分注意することも肝心です。
たとえ著名人の発言だからといって,出所不明な情報についてはリツィートを控えるという配慮も必要になってきます。
ご注意ください。

【情報の精査】
3月11日の震災発生時点で,すでに義援金詐欺に関する情報が報告されています。
被災者への同情心に付け入る非常に卑劣な詐欺手法が,今後も増大していくことが予想されます。

このような詐欺への対応は,まず第一に義援金の募集に即応じないこと,第二に公的機関を通じての募金を行うことです。

個人やわけのわからない団体が,義援金を取りまとめて被災者へ送りますというようなものは要注意です。
ましてや義援金を催促するなどというのは以ての外。
基本的に募金というものは,募金者の自発性に依拠しているもので,催促などできるものではありません。

こういうような事例にお目にかかったことのある方は,口車に引っかからないようにしてください。

【消極的協力の推進】
3月14日時点で,鉄道各社は運休や一部区間のみ運行を決定していますが,それに対して運休区間となっている地域の方々で無理にでも出勤しようとがんばっている人がいらっしゃいます。
中には,職場や運行区域まで車で移動しようという方がいらっしゃるようですが,これは不要な混乱を招く行為ですので控えられたほうがよいと思います。

現に幹線道路では渋滞となり,バスが正常に運行できなくなるばかりか,緊急車両の通行の障害となり災害を助長することにもなりかねません。

こういうときは,あえて出勤を断念するという選択も必要です。

活発な活動というものは,時に震災復興の障害となることがあります。
公共交通機関の運行や緊急車両の通行を阻害する行為は,特に震災復興においては控えるべきことと思います。

そして計画停電への対応も,震災復興における消極的協力のひとつです。

現在,計画停電の運用について東京電力の不手際が批判されていますが,まずは東電を批判する前に,東電が当初発表していたとおり,計画停電が実行されるという前提で対処すべきではないかと思います。

鉄道各社は,東電の計画停電への対応として運休や運行本数の縮減等の措置を行ったのであり,その結果,多くの地域で停電実施をまぬがれることができたのです。

ツィッターなどでも指摘されていますが,批判や苦情の前に,まずは協力を前提として対処することが肝心だと思います。

【物資買占めの抑制】
群発地震とその余震に対する不安から,物流がストップして日用品が手に入らなくなることを想定して,スーパーやコンビニで保存食を中心に買占めが起こっています。

これを受けて,スーパーやコンビニでの品不足に不安を煽られた人々がさらに買占めに走るという状況に陥っています。

そのため,14日の午前中に商品が売り切れて閉店してしまっているところも多数見受けられました。
13日にはまだ店頭にあった品物が,14日には売り切れて無くなっているだろうという予想は残念ながら的中してしまうことになりました。

これは災害時によく見られる状況ではありますが,物資の適切な配分を無視した行動は,日常生活自体を脅かすことになります。

現在,食料・日用品等の流通は十分機能しており,買占めがなければ物資が不足するという事態には至っていません。

買占めによって必要なものが手に入らず,困っている人たちが多数います。
そのような人たちにも物資が手に入るように配慮して,物品購入に心がけていただきたいと切に願っています。

今回の震災では,被災時の日本人の行動は海外メディアから賞賛されるほどです。
私はそれに恥じることがないよう,これからもお互いが助け合って未曾有の震災を乗り切っていきたいと思います。
おそらく,多くの方々が同じ思いを抱かれていることと思います。

この思いを形にするためにも,冷静な対応,適切な情報共有と他者への配慮を心がけていきたいものです。

【関連情報】
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計画停電について:まとめ(NED-WLT)
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by mmwsp03f | 2011-03-15 01:28 | 社会問題一般