人気ブログランキング | 話題のタグを見る

まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

日系米軍部隊の栄光

MSNに配信されている産経新聞のコラムに,第2次大戦中に活躍したアメリカ軍の日系人部隊に関するものがありました。

戦後65年を経た今,アメリカ陸軍日系人部隊(第442連隊戦闘団)に議会名誉黄金勲章という合衆国における最も栄誉ある勲章の一つが授与されることになったそうです。
この部隊は,それまでにも犠牲を省みない戦場(西部戦線)における数多くの目覚しい活躍によって,陸軍史上最多の叙勲を受けた部隊として知られているそうです。

この栄誉ある日系人部隊に関するドキュメンタリー映画が,すずきじゅんいち監督によって制作され,今年の第23回東京国際映画祭で一般に公開されることになったそうです。
映画のタイトルは,「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍/442 -LIVE WITH HONOR, DIE WITH DIGNITY」。

かつて,「二世部隊」(1951年)という日系人部隊を題材としたモノクロ映画がアメリカで製作されたことがありますが,これは史実を基にしたフィクションで,ノンフィクション映画として製作されたのは今回が初めてのようです。

私も,ハワイやカリフォルニアなどに移住していた日系人たちが,日米開戦と同時に敵国人・スパイとして収容所に抑留され,人種差別とも戦いながらアメリカ国民として志願兵して西部戦線で戦ったということは知っていましたが,あまり詳しく調べたことはありませんでした。

日本では,このアメリカ陸軍の日系人部隊については良く知られてはおらず,NHKが番組で取り上げたことがある程度だったと思います。

今回,すずきじゅんいち監督によってこのドキュメンタリー映画を製作したのは,日系人たちが自らの血を流して切り開いてきた歴史の一時代を風化させてはならないという思いからのようです。

我々も,あまり知られていない海外の日系人たちの活躍を目にする良い機会だと思いますので,ご覧いただくことをお勧めします。
恐らく,我々とは異なる道を歩むことになった同胞が多大な犠牲を払って獲得してきたものが何だったのかを目の当たりにすることが出来るのではないかと思います。

【関連情報】
【産経抄】10月25日(産経ニュース:2010.10.25 03:25)
442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍/442 -LIVE WITH HONOR, DIE WITH DIGNITY(TIFF第23回東京国際映画祭公式サイト)
映画「442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」(MILITARYBROG)
「二世部隊」(キネマ旬報映画データベース)
第442連隊戦闘団(Wikipedia)
「ダッハウ収容所」を解放したアメリカの「日系人部隊」(ヘブライの館2)
by mmwsp03f | 2010-10-25 23:14 | HP(歴史)