まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa
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アマオケの実力

先日(9月4日)に狛江エコルマホールで行われたオーケストラ・ナデージダ第4回公演に行ってまいりました。

そこで初っ端に,今回の公演の感想。

感動した!(最後の曲だけ)

最後の曲というのは,ベアセンの交響曲第1番。
今回のコンサートで感じたのは,この曲だけ半端なく力入れているということ。
恐らくベアセンに最も練習時間を費やし,オケの団員の皆さんもこの1曲に賭けていたという感じ。

特に第2楽章は本当に感動ものでしたよ。
悲劇的で憂愁をたたえた感情の発露とでもいった美しい調べには,心打たれました。
恐らく最もてこずったであろう第3楽章もアンサンブルが崩れることなく,多少コミカルなエッセンスを含むバレエ音楽調の曲をうまいこと仕上げていました。

いやあ,本当にプロオケ並み充実した演奏でしたよ。
ベアセンだけは……。

今回の公演でアッテルベリのピアノ協奏曲は期待していたのですが,残念な結果に…。

まず目立ったのが練習不足とソリストとの壁。
ところどころテンポが乱れる場面があったり,金管楽器が他の楽器との音量のバランスを見失ってしまうところもありました。
トランペットが少々素っ頓狂に鳴らす傾向があったので,眉にしわがよってしまうことが…。

実は,アマオケの実力を測る一番のポイントは金管奏者だったりします。
中でもホルンは技量の良し悪しがもっともよく表れます。

ベアセンを聴く限りでは,オーケストラ・ナデージダの奏者は総じてアマオケの中ではレベルが高い方だと思います。
しかし,いかんせん練習不足がたたったのか,アッテルベリに関しては奏者に余裕がなかったようです。

それにアマオケにとって最も難関なのは,実は協奏曲
特に,アッテルベリのピアノ協奏曲は一般によく知られたピアノ協奏曲とは違い,ピアノとオーケストラの闘争の場とでもいえるほどオケが我を主張する曲なので,ピアノとの音量のバランスには絶えず注意しなければなりません。

奏者に余裕がないと,周りの楽器とのバランスを意識することが難しくなり,とにかくミスをしないようにと集中するあまり,アンサンブルが乱れることになったりします。

私の持論ですが,プロオケとアマオケの決定的な違いは,周囲とのバランスを意識して演奏できるかどうか,つまりアンサンブルにあると思います。
アンサンブルがキッチリしていないと,曲の造詣がぼやけてしまい,結局どういう曲なのかが聴衆にはわからなくなります。
残念ながら,今回アッテルベリを初めて聴いた人には,どういう曲だったのか正直わからなかったのではないかと思います。

残念なのは,ソリストも同じ。
ミスタッチが目立ち,初めて聴く人にも「あっ! ココごまかした」というのがわかるようなぎこちなさがありました。
たぶんソリストも練習不足で,オケと合わせる時間もほとんどとっていなかったこともあるのでしょうね。
ソリストとオケとの間の連携が見られない,いうなればオケとの間に「壁」があるかのような印象を持ちました。

タッチが不安定になるのにもかかわらず,3楽章冒頭のピアノ・ソロで早すぎるテンポで弾き始めたのには驚きましたが,早いところ終わらせたかったのかな?
このとき,「えっ!こんなに飛ばすのか?」とオケのメンバーに動揺が走った気配を感じました(気のせい?)。
持ちこたえて総崩れにはなりませんでしたが,案の定アンサンブルは不安定になりました。

ただでさえプロでも難しい協奏曲をやろうというのであれば,ちゃんと練習時間をとって,ソリストとも意思疎通を図るようにしたほうがよいのではないかと思った次第。

かなり言いたい放題でしたが,オーケストラ・ナデージダは良いオーケストラだと思います。
ベアセンの交響曲第1番を聴いても,それは間違いないと思います。

しかし力の配分にムラがあるというんですかね。
もうちょっと演奏曲目全体に均等に力が行き渡るように練習をしてもらいたいなあと思ったりしました。

次回の公演も期待しております!
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by mmwsp03f | 2010-09-06 12:53 | HP(クラシック)