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まあ思いついたことをつらつらと書き綴っています(写真は奥多摩から見た富士山)。


by M.M@Kanagawa
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65回目の終戦記念日

昨日は65回目の終戦記念日でしたが,相変わらず靖国神社を参拝するしないで自民党を中心にやいのやいの言っているようです。

超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」なるものがあるそうですが,これ見よがしに靖国参拝を強調するという行為はいかがなものかと思いますがね。

本来,戦没者慰霊をするのであれば,戦前の国家が認定した戦死者に対するだけではなく,すべての戦争被害者に対して手を合わせるべきだと思います。
靖国神社に祀られている戦死者のみ追悼することになる象徴的行為が,なぜ諸外国による批判を引き起こすことになっているのかがまったくわかっていない。

はては,政府閣僚が靖国参拝しないことに批判がましいことを言っていたります。
安部晋三元首相は,「総理なり官房長官の方針として、それ(参拝しないこと)を決めたのならですね、信教の自由上、問題があるんではないかと」

【関連情報】
終戦の日 戦没者を慰霊する全国戦没者追悼式 菅内閣の閣僚は靖国神社参拝せず(FNN=フジ・ニュース・ネットワーク)

安部元首相にしても「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」にしても,靖国参拝を一種の政治信条にしていたのではないかと思いましたが,違うんでしょうか?
もし違うというのであれば,国会議員で徒党を組んで参拝するということ自体やめられた方がいいんじゃないでしょうかね。
国会議員が党派を組んで行動すること自体が政治行為なわけですが,それを「信教の自由」を盾して個人として自主的に活動しているなんて言われてもまったく説得力がありません。

政府方針として閣僚の靖国参拝をしないと決めたのは,それが政治的行為と受け取られ外交問題に発展すると考えたからでしょうし,不必要な諸外国との軋轢を回避するのも外交上とりえる施策として納得できるものです。

それを「信教の自由」などを持ち出す安部元首相の批判は,あまりにも考えなしの発言としてしか映りませんし,的外れなものでしかありません。

靖国神社に参拝などしなくとも,全国戦没者追悼式に参加することによって靖国神社に祀られている人々を含めたすべての戦没者を慰霊することになりますし,わざわざ靖国神社に出向いて参拝する必要性はないといえます。

靖国参拝にこだわる姿勢は,靖国神社に祀られている戦死者を他の戦没者と峻別し,特別視することに繋がります。
戦没者を差別しないという意味でも,菅内閣が靖国参拝を行わなかったということは,非常に意義あるものだったと私は思います。
by mmwsp03f | 2010-08-16 10:08 | 政治・国際事情